皆様から寄せられたよくある質問をご紹介しお答えしています。お問い合わせ前にまずこちらをご確認ください。
- Q1.補聴器は両耳につけた方が良いのですか?
- A.両耳の聴力が同じように低下している場合は両耳の方が聞きやすいと言われています。これは脳の働きである両耳効果で、音の方向感や騒音下での聞き取りが大きく改善します。しかし、左右の聴力差が大きい場合など、片耳の方が聞きやすいという方も多くおられます。試聴体験をして十分に比較を行い、ご本人様に決定していただくようにしています。
- Q2.補聴器は雑音がうるさいと聞きますが、実際はどうなのでしょうか?
- A.補聴器を使用する前には聞こえていなかった生活雑音(エアコンや風の音など)が聞こえるようになるため、最初は雑音として気になる場合もありますが徐々に慣れてきます。また、昔のアナログ補聴器や集音器など、雑音を抑制する機能がついていないものでは「雑音がうるさい」という声がが多くあったようです。最近のデジタル補聴器は音質が年々向上しています。
- Q3.補聴器と集音器とはどう違うのですか?
- A.最近は通信販売などで安価な集音器が販売されていますが、ボリューム以外に音質の微調整をすることができません。また、補聴器には耳を保護するために必要以上に音を増幅しない出力制限装置が義務付けられていますが、集音器にはその規制がありませんので、耳鼻科の医師は集音器を推奨していません。
- Q4.電池寿命はどの位ですか?
- A.補聴器用空気電池はタイプごとにJIS規格の「連続使用時間」で規定されています。一般的な耳かけ型補聴器(PR-48)で約200〜250時間、1日12時間の使用で約2週間が目安です。小型のタイプ(PR-41)になると電池も小さくなり、電池寿命も1週間程度と短くなります。
PR-48 PR-41
- Q5.補聴器の購入を検討しています。価格の目安を教えてください?
- A.最近のデジタル補聴器は片耳7万円前後から40万円以上するものまで幅広いラインナップがあります。デジタルカメラの画素数が大きくなるほど値段が高くなるのと同じで、音質や雑音の静かさ、微調整の幅などで価格が変わってきます。ただ、高額になれば必ずしもよく聞こえるというわけではなく、聞こえの状態や年齢、使用目的やご予算など総合的に判断します。最近の技術革新は目覚ましく、10〜20万円台の価格帯が多く出ています。
- Q6.よく聞き違いをする父に補聴器をすすめたいのですが、本人は「まだよく聞こえる」と言います。会話が通じなかったりテレビの音量が大きくて困っています。本人を傷つけずに補聴器をすすめるにはどうしたらいいでしょうか?
- A.難聴はとてもゆっくり進行するので、本人には自覚があまりないケースが多くあります。まずは「聴力が低下していること」をご本人に理解していただくことが大事です。そのためにも「聴力測定だけでも受けてみたら?」と提案してみてはいかがでしょうか?また、補聴器は雑音がうるさい、年寄りくさいといった先入観から敬遠される方も多くおられます。最近のデジタル補聴器はほとんど目立たず、音質も飛躍的に向上して快適なものが多く発売されています。