皆様から寄せられたよくある質問をご紹介しお答えしています。お問い合わせ前にまずこちらをご確認ください。
- Q1.補聴器は両耳につけた方が良いのですか?
- A.耳は2つありますので、一般に片耳より両耳で聞いた方がよく聞こえるのは自然なことです。これは脳の働きである両耳効果で、特に音の方向感や騒音下での聞こえが大きく改善します。しかし、左右の聴力差が大きい場合など、片耳装用の方がラクで聞き取りやすいという方も多くおられます。また、両耳だと装着や操作に負担を感じてしまうケースもあります。きこえの状態、年齢や手の操作性、生活スタイルやご予算などを総合的に判断し、実際に試聴体験をして聞き比べを行い、ご本人様に決定していただくようにしています。
- Q2.補聴器は雑音がうるさいと聞きますが、実際はどうなのでしょうか?
- A.補聴器を使用する前には聞こえていなかった環境音(エアコンや風の音など)が聞こえるようになるため最初は騒音として気になるかも知れません。ですが、音源は何かが分かるようになると徐々に慣れてきます。また、昔のアナログ補聴器では会話音も雑音も同じように大きくなるため、雑音がうるさくて使いにくいという声が多くありました。最近のデジタル補聴器には雑音と会話音を区別して、雑音のみを低減させる「雑音抑制機能」が搭載されています。
- Q3.補聴器と集音器とはどう違うのですか?
- A.最近は通販などで安価な集音器が多く販売されているようです。一番の違いは補聴器が管理医療機器で、製造には薬事法で定められた厳しい規準をクリアしていますが、集音器には規制がないことです。具体例をあげると、補聴器には耳を保護するため必要以上に音を増幅しないよう出力を制限をする装置をつけることが義務づけられていますが、集音器にはないものも多く見受けられるようです。
- Q4.電池寿命はどの位ですか?
- A.補聴器は空気電池で作動します。電池の表面が空気に触れることで放電するしくみです。電池寿命は機種ごとにJIS規格の「連続使用時間」で規定されています。機種によって異なりますが、一般的な耳かけタイプ(PR-48電池)で約200〜250時間程度です。1日10時間の使用で2〜3週間程度というのが1つの目安になります。小型のタイプになると電池も小さくなりますので、その分電池寿命も75〜150時間程度とかなり短くなります。
PR-48 PR-41 PR-536
- Q5.補聴器の購入を検討しています。価格の目安を教えてください?
- A.最近のデジタル補聴器は7万円前後から40万円以上する高級機種まで数多くの価格帯ラインナップがあり、どう違うのかがわかりにくいようです。器種の選択はきこえの状態と使用目的、ご予算や試聴した結果などによって判断します。例えば、高度難聴で外出が少なく、静かな家の中で家族の会話を聞くのが主な目的であれば比較的安価なタイプでも十分使えるケースが多いようです。逆に、家の中では不自由しないが仕事での会議や会食など騒音下の時に使いたいという場合には、「雑音抑制機能」が優れたタイプをおすすめしています。最近はデジタル技術の進歩が目覚ましく、10年前に30万円したクラスと同じ機能の補聴器が、今では半額程度になっていますので、10〜20万円台の価格帯が多く出ています。
- コンピュータが会話音と雑音を聞き分けて雑音のみを抑制します。
- Q6.よく聞き違いをする父に補聴器をすすめたいのですが、本人は「まだよく聞こえる」と言います。会話が通じなかったりテレビの音量が大きくて困っています。本人を傷つけずに補聴器をすすめるにはどうしたらいいでしょうか?
- A.「まだよく聞こえる」というお考えの方に補聴器をおすすめしても大半の人は拒否されると思います。「補聴器の必要性」ではなく、「聴力が低下していること」をご本人に知っていただくことが大事です。補聴器をつけたことで以前より積極的に人との会話を楽しむことができ、若さを取り戻せたという方も多くおられます。また、最近のデジタル補聴器はほとんど目立たいものや、カラフルな商品もあります。まずは、「聴力測定だけでも受けてみたら?」とご提案されてみてはいかがでしょうか。身近なご家族の一言が、人生をより豊かにするきっかけにつながります。